みどりのまちづくりグループ
                               


シデコブシの再生のための保全・調査活動


シデコブシの再生のための保全・調査活動
 

令和2年1月12日(日)、名古屋国際会議場で開催されたあいち・なごや生物多様性EXPOで、生物シデコブシの再生のための保全・調査活動についてステージで発表しました。
シデコブシはモクレン科の小高木で、高さは4〜5mになります。東海固有種で、3月の終わりから4月の初め頃に花が咲きます。
シデコブシのシデは、紙を右下のような形に切って、シメナワに垂らしたりするシデのことだそうです。
100年以上前の明治の中頃、愛知県は日本三大はげ山の県でした。
はげ山の中の湧水による湿地の周辺にシデコブシは普通にみられました。
しかし、人為攪乱により、生育地で分断・孤立化が進行し、環境省準絶滅危惧種と指定されました。
愛知県内の主なシデコブシの自生地です。赤丸は今回紹介する春日井市西尾町(サイオチョウ)の自生地です。
春日井市西尾町(サイオチョウ)のシデコブシ自生群は市内で最も多くの本数が多く生き残っていましたが、人目に付きにくく、自生地の富栄養化、遷移進行、他樹種の競合で衰退し枯死寸前の状態でした。
2007年、愛知県県有林事務所長の許可が下りて、中部大学生物応用学科と協働で調査研究、保全をはじめました。全体保全区域100m×30mをA,B,C,Dの4つゾーンに分けて保全・調査を始めました。保全は、皆伐とシデコブシ以外の雑木を除伐する2種類を行ってその効果を確認することとしました。調査開始の2007年にはシデコブシの本数、254本を確認しました。
毎年行っている保全活動は、除伐と実生の発芽を確認しながらの下刈りは作業です。1年中水気が多いため通路を4,5年で更新しています。
毎年4月初めに開花調査を行っています。成木と実生別に番号札を取り付けています。昨年からゾーン別の番号に変えました。
3年間の活動で日照条件、湿地環境が必要なことの他、新たに除伐より皆伐の方が生き残りやすいということが分かりました。
2008年から除伐を始めました。2009年、除伐したゾーンで開花がみられました。2010年、皆伐したゾーンの数本に見事な花を咲かせました
そのままのA,Dゾーンではほとんどシデコブシが育っていなかったので、2010年以降両ゾーンとも除伐を行うようにしました。
2019年4月には、成木、実生合わせて約400本。実生もしっかり育っています。しかし大きい木でも3m位、これからも保全・調査の活動の継続が必要です。
この活動に、協働あるいは支援が可能な方があれば、団体・企業・個人を問いませんので、是非、春日井市のみどりのまちづくりグループにご連絡ください。


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