
団体紹介
市民の力で、全国に誇れる資産に再生しよう!
愛岐トンネル群保存再生委員会 公式サイトは愛岐トンネル群保存再生委員会 公式サイト
旧国鉄中央線の廃線跡が市内の北東部のはずれにあります。この『産業遺産群』と『歴史遺産』に加え、廃線や古道に自生する生物相と『美しい自然』とが三位一体となった全国でも珍しい環境を「何とかならんか! いや、我々市民の力で何とかしよう!」とモノズキな市民が立ち上がったのです。
(愛岐トンネル群の解説)
124年前の明治33年、「名古屋」から「千種」「勝川」「高蔵寺」の各駅を経由して岐阜県の「多治見」まで国鉄・中央線が開通しました。当時は単線ながら名古屋から東濃をつなぐ唯一の鉄道交通手段として蒸気機関車が人と物、さらには文化を運んでいました。この時、「高蔵寺」と「多治見」間の愛岐道路の庄内川対岸の急峻な渓谷8キロ余にわたる山肌に14ヶ所ものトンネルが掘られました。(現存は13ヶ所)
その後、複線電化に伴い新たなトンネルが掘られ、蒸気機関車が行き来したこの単線トンネルは昭和41年に廃線になりました。現在でも愛岐道路の木立の隙間から、現存する13ヶ所の草生すトンネルの一部を垣間見ることが出来ます。
ところが、多数の赤レンガが使用された14基のトンネルや橋梁・橋脚群は、「愛知・岐阜県下では最古の明治期の鉄道遺構を大規模に残す貴重な産業遺産ゾーン」であるにもかかわらず、その敷設されている地形は険しい山肌であり、取り付き道路もないため、廃線後41年間人手が入る事もなく、まるでタイムマシンでワープしたごとく奇跡的といえるほど当時の姿を留めています。
さて、日本で最もレンガの使用個数を誇る建築物は、800万個を使った東京駅!。2番目は大阪中央公会堂の300万個、3位は北海道庁の250万個です。ではすべての構造物のレンガ個数の多いのは?(倉庫を除く)
群馬・碓氷峠トンネル群が1600万個、琵琶湖疎水が1450万個と言われています。ところが愛岐トンネル群はなんと1800万個ものレンガが使われています(国立図書館蔵・中央線建設概要書より)
日本一の構造物が春日井市内にあるという事実! 皆さん、これは一緒に何とかせにゃなりませんよ!